マリリンの ちゃんとしてないブログ

「様子がおかしい」と言われがちな筆者が、グっ…ときたことを綴っています。

廃墟といま。

廃墟といま。

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ども。
 
GW真っ只中のマリリンです。
 
 
 
今日は
ずっとずっと行きたかった場所へ
半ば衝動的に行ってきました。
 
 
 
今治駅前の、通称『赤線街』
※赤線とは何か…については、検索してください。
 
 
 
ネットでたまたま見つけて一目惚れ。
 
いつか行きたいと
ずっと思っていたんですが…っと早くに訪れるべきであった…
©ユパ様
 
 
 
知人から
辺りの開発が進んでいるという話は聞いていましたが
 
なぜもっと早く…
 
 
 
解体され…
駐車場や更地になってしまっている区画もたくさん…
 
 
とてつもなく悔しく…
残念でなりません。
 
 
 
 
この断面…
ずっと眺めていたいです。
 
 
この部分…何だったんでしょう…
 
 
 
さあ、意を決して
『その方』へ足を進めまます。
 
 
 
すると…ふいに懐かしい香りがして
一瞬で子供時代に引き戻されました。
 
 
小学校時代の通学路周辺が
同じような歓楽街でした。
 
あの頃は何の香りかわからなかったけれど
 
あれは…人の笑い声、汗、涙、欲望…
それらが混ざり合って染み込んで
熟成された香りだったんだ。
 
 
 
 
あぁ…ありました…
極上の佇まい。
ぽっかりと窓が1枚開いています。
 
 
 
勇気を出して覗いてみると…
あぁこんな…国宝級のものが…
 
こんな…剥き出しで…
 
 

 
 
 
この換気扇らしき部分の右にあるプレートも
子供時代によく目にしました。
なぜ二十歳未満じゃなくて
十八歳未満の立ち入りお断りなのか…
今なら分かる気がします。
靖国英霊の家』というプレートも。
 
戦争で大切な方を亡くされた女性が
切り盛りされていたんでしょうか…
 
 
 
 
 
過去が…さらに過去になってしまう…
 
 
いま私が立っているこの時代も
いつか…
忘れ去られてしまうんでしょうか…
 
 
決して忘れてはならない『過去』もあります。
 
 
 
 
 
 
 
そして…
一番目にしたかったお店。
青と黄色のテント…
 
 
タイル…看板…バルコニー…室外機…
 
 
勝手口…
すべてがパーフェクト。
 
 
コチラは今も営業中のようでした。
 
 
 
 
あたり一帯
雰囲気のある店構えばかりでしたが
 
 
廃業されているお店の隣やお向かいには
営業されている老舗や
新しいお店もあるようで
 
人の気配がする路地では
シャッターを切ることはできませんでした。
 
 
 
 
古い祠
サイクリストの為にリフォームされた物件
ビジネスホテル…
過去といま
静と動の境目で
 
もしかしたら…
もう何時間もここにいるのかも知れないという錯覚に襲われて
 
慌てて腕時計を見ました。
 
 
 
えと…何時に着いたっけ…
 
 
 
急いで車を止めたコインパーキングに戻り
清算ボタンを押すと
料金は200円。
 
 
どうやら
1時間程彷徨っていたようです。
 
 
 
のどが渇きました。
 
持参した水筒の麦茶をひとくち。
 
 
 
 
帰りながら…
なんだか複雑な気持ちの涙が出ました。
 
 
ついこないだまで…かも知れない
そこに暮らしていた
たくさんの人たちの息づかいに包まれて…
 
 
今日、行って良かった。
 
いまを大切に生きよう。
 
 
 
そういう着地点に
自分を落ち着かせようとしています。
 
 
 
 
近々、あの懐かしい通学路にも
行ってみよう。